人権啓発パネル展「ハンセン病を正しく理解しよう」
皆さん感染症法(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律)てご存知でしょうか。この法律の前文には「我が国においては、過去にハンセン病、後天性免疫不全症候群等の患者等に対するいわれのない差別や偏見が存在したという事実を重く受け止め、これを教訓として今後に生かすことが必要である。」と記載せれています。ハンセン病は社会との関係を抜きにしてはこの疾患の本質を理解することはできません。なお、従来本疾患は「らい」「癩」などと呼称されてきたが、これらの呼称は現在は偏見・差別を助長させるものとして使用せず 「ハンセン病」が正式病名です。ハンセン病の原因であるらい菌は、結核菌と同様の抗酸菌の仲間で、1873年(明治6年)にノルウェーの医師アルマウェル・ハンセンによって発見されました。
(国立感染症研究所 ハンセン病とは抜粋)
ハンセン病は、皮膚に感染するため、皮膚の病変を伴います。痒みや痛みは無く、末梢神経が障害を受け 毛根や汗腺も障害されます。皮膚表面上の患者の外見から感染する恐れ、医療や病気への理解が乏しい中で患者への偏見や過剰な差別(絶対隔離 等)があったことについて、【1996年「らい予防法」廃止、2001年に同法による国家賠償請求が認められる(日本財団 ハンセン病の歴史から抜粋)】ほどの理解がされています。現在の医療機関、治療薬の開発が進み治療方法も進み治る病気。過去に起こった病気になりつつありますが、パネル展を通して、より多くの方にハンセン病に対する理解を深めて頂き、人権意識を共に育てていけたらと思います。
人権啓発パネル展
開催期間 平成31年1月4日(金)~平成31年1月31日(木)
時 間 平 日 午前9時~午後5時15分
土 曜 午前9時~正午
※日曜・祝日は、休業です。
場 所 高槻市立春日ふれあい文化センター
1階玄関横 展示場 高槻市春日町22-1
問 合 先 一般社団法人 高槻市人権まちづくり協会
(春日ふれあい文化センター内)
072-671-9604